2007.06.16 華厳寺(鈴虫寺)・地蔵院(竹の寺)・西芳寺(苔寺) (京都)
苔寺は、昔は自由に拝観できたのですが、現在は予約制(往復はがき)なので
なかなか行く機会もなかったのですが、苔の最も美しいのは梅雨の時期と聞いて、
急に思い立って申し込みしてみました。
第一希望の16日に予約が取れたのですが、午後1時、と時間まで決められ、
また写経も含めて90分、と制限時間まで決められた葉書が届いたので、ちょっとびっくりしました。
しかも、京都のお寺の平均拝観料は500円くらいだと思うのですが、
苔寺の参拝志納は1人3000円です。さて、3000円の価値はあったのでしょうか…
苔寺と同じように別名を持つ、個性派の3つのお寺に行って来ました。
華厳寺(鈴虫寺) |
拝観料500円を払うと、本堂に案内されましたが、 部屋の周囲には、鈴虫の入ったたくさんのガラスケースが、 ずらりと並んでいました(1年中鳴くそうです)。 残念ながら本堂の撮影は禁止でした。 すでに和尚さんの説法は始まっていました。 話が盛り上がると、鈴虫が大きく鳴きだし、不思議な空間でした。 |
和尚さんのお話にあった「幸福地蔵」 「幸福お守り」を1個300円で買い、両手ではさんで願いごとをすると、 どんなことでもひとつだけかなえてくれるそうです。 わらじを履いているのは、願いをかけた人の家を一軒ずつ歩いて回るためといわれています。 そのために、お願いをするときは、住所と名前を言います(もちろん声に出さずに)。 私もひとつだけお願いをして来ました(*^_^*) |
本堂で和尚の説法を聞くときに、 ずらりと並んだ大勢の全員に、 お茶とお菓子が出されました。 儒教のおもてなしの心だそうですが、感心しました。 お菓子の中に黒い粒々が入っていますが、 |
地蔵院(竹の寺) |
あまり手が加えられていなくて、昔のまま、という感じで素朴で、地味なお寺でしたが、 その名の通り、竹に囲まれ静寂で、とても癒されるお寺でした。 庭園内は撮影禁止でした。 |
門前とろろそば「苔の茶屋」 |
今回の3つのお寺はとても近いのですが、この「苔の茶屋」はどのお寺とも近いのでお手軽です。 丹波篠山産のつくねいも(丸いも)をすりおろして、卵黄と青海苔をあしらい、 青海苔は苔寺の苔を連想させます、という店員さんの説明に、 思わず「あ、苔の香りがする」と言ってしまったけど、訂正、青海苔の香りでした(^^ゞ |
西芳寺(苔寺)
苔に覆われた庭をもつことから苔寺の名で知られる、今日のメインの苔寺です。
庭園だけの拝観はできなくて、写経、法話、のあと、やっと庭園が見られます。
上の方にも書きましたが、参拝志納は1人3000円です。
お賽銭やお布施におつりを要求しないのと同様に、5000円出してもおつりはもらえません(^^ゞ
その分、受付はとってもスムーズに流れていました。
まず、この本堂で写経です。 予約制なので、少人数かと思っていたら、 なんとこの広い本堂にいっぱいの人! たぶん200人くらいだと思います。 ツアーもあったようです。 |
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写経、初体験! 小さな1人分の机に、墨とすずりと、新品ではないけど、 まだ新しい小筆も用意されていました。 A3用紙にびっしりと約270文字、薄く印刷してあるので、 |
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墨が薄い、字が下手、なかなか進まない、と 悩みながらも、なんとか30分くらいで書けました! (途中で、和尚さんと一緒に般若心経を唱えました) こうして小さい画像だと、字が下手なのが |
上段の枯山水庭園 |
やっと庭園を自由散策です。まず山手の方の庭園に行きました。 梅雨の時期なのに快晴で、苔はちょっと乾いた感がありましたが、見事でした。 光の具合によって画像の色が変わってしまって、見たままの色を伝えるのは難しいです。 |
下段の池泉廻遊式庭園 |
池がある方の庭園です。こちらの方が見ごたえがありました。 苔がモコモコしているのがわかりますね。 |
木の根っこに… | 木の幹にも… | 橋にまで苔が! |
そして、苔の上でくつろぐ2羽のカモ。 フカフカして気持ちいいだろうな(*^_^*) |
偶然にも制限時間の90分内で庭園拝観までできましたが、
時間になっても、急き立てられることもなく見ることができました。
また、時間のない人は、写経を早めに切り上げて奉納してもいいそうです。
1人3000円、高いけど貴重な体験ができて満足です(^_-)-☆
※追記 2008年9月にも行きました。