2006.01.25 草喰なかひがし銀閣寺(京都)

「草喰(そうじき)」の「喰」は「口」の下に「食」を書くそうですが、
パソコンには無い文字なので「草喰」とさせていただきました。

私が、この店を知ったのは郷ひろみさんが行って、
「とてもおいしかった、感動した」と聞いたからです。
それでぜひ行ってみたいと思っていましたが、
調べてみると毎月1ヶ月前の1日に予約受付開始で、
その1〜2時間後には翌月の予約がいっぱいになるほどで、
今、京都で予約が取れない店のナンバーワンだということがわかりました。
だから、行く前からとてもワクワクしていました(^O^)
長女と2人で行きましたが、2人でご飯を食べに行ったのは久しぶりです。

外から見ると、「え、ここ?」と思うくらいに小さくて、
見逃してしまいそうなくらいに素朴な構えの店です。
お昼の12時予約でしたが、10分前くらいに着きました。
1階はカウンター席のみ12席、
それと2階に部屋があるようです。
私はカウンター席の奥から3番目に座りました。
カウンターは、顔が映るくらいピカピカに光っています。
後ろの赤い台にお釜が2つ並んでいますが、
その右隣に炭火があります。

予約済みなので、あらためてコースを聞かれることもありません。
また、全員が予約客なので、食事中に他のお客様が入ってくることもなくて、
貸切りのようにゆったりと食事することができました。

ご主人が目の前で自ら調理して出して下さいます。
その時に、お料理の説明をして下さるのですが、忘れたものもあります(^_^;)
写真を撮るのが精一杯で、さすがにメモまでとれなかったです。

八寸
いよいよお料理がスタートしました(^O^)
この蓋を開けると↓
どれも、とてもきれいなので食べるのが惜しいくらいでした。
赤い椿の花のようなのは、カブで、中の黄色い部分は柚子でした。
中でも一番おいしかったのは、百合根の茶巾絞り(黒豆入り)。
右側の白くて丸いのです。
白味噌椀
トチ餅とセリ入り。
白味噌なのでもっと濃厚な味かと思っていましたが、
生姜が入っているような、さっぱりとした味わいでした。
中は熱々だけど、お椀は優しく持てて、飲み干すと、
お椀の底から竜の絵が現れました。
目の前でお魚が焼かれています。
これがとてもおいしそう(^O^)
席は絶対にカウンターがお勧めです。

何度もたれに漬けては焼き、
できあがりはこれ↓

鯉の照り焼き
焼いている時には、鯉とは思わず、
何だろうな〜?と思って見ていました。
ウロコを竜の背中に見立てて、飾ってありました。
山椒もぴりりと、少し辛口の1品でしたが、
残すところは1つもなく、全部完食。
見難いのですが、レンコンも添えてあります。
お皿が派手でした〜!
小鯛ささ漬
ブロッコリー、大根おろし、菜の花などと一緒に。
緑の色がとても鮮やかで、
赤い色の葉っぱがいいアクセントになっています。
小鯛はさっぱりしていました。
煮物
聖護院大根、焼き穴子、太めの牛蒡、菜。
柚子がたっぷりと乗って、本当においしかったです。
ご飯が炊けました!
ここで、突然、ご主人が手早く、
少しのご飯を配って下さいました。
「お米からご飯に変わった瞬間」のご飯だそうです。
水分が多く、ピカピカ光ったご飯でした。
←お釜です。
カモのたたき
実は娘は「なかひがし」のご主人の息子さんと職場が同じで、、
お世話になっているらしいのですが、そのおかげで、
この1品をサービスしていただきました!
おいしくて、ボリュームたっぷりでした。
ご飯、漬物たっぷり、おひたし、卯の花
これが評判のおくどさんで炊いたご飯です。
さっきより水分が飛んで、フカフカのご飯に変わっていました。
食べに行く時って、たいていご飯が出る頃にはお腹がいっぱいで、
食べられないことが多いのですが、これは食べられました。
軽くよそってあったので、私も娘も余裕でお代わりしました。
その時に「白ご飯ですか?」と聞かれたので「はい」と答えましたが、
「おこげ」も食べられたらしいです。
もう1杯お代わりするのは恥ずかしいから、悩んでいたのですが(笑)、
娘があっさりとお代わりを「おこげ」でお願いしました。
それを2人で分けて食べました。
カリッとして、香ばしくて、塩をいただいたのですが、その塩もおいしかったです。
メザシ これがまたおいしかったです。メザシの写真がとてもきれいに撮れました(^_^)v
デザート
朝摘みのいちご、ラフランス、酒かすのシャーベット。
この酒かすのシャーベットが最後を飾るに相応しいほどに
おいしかったです。
冷たくて甘くて、でも酒カス\(^o^)/
上には小さなキンカンが乗っていました。
こんなに小さくてもキンカンの味が濃厚で、
なつかしい味がしました。

気配りも抜群の、居心地のいいお店でした。
でも、さすがに「郷ひろみさんが来た時はどんな感じでしたか?」とは聞き出しにくくて(笑)、
また、途中からひろみさんのことは忘れて食べていました。
郷ひろみ+予約が取れない、という魔法にかかっていた分を差し引いたとしても、
もちろん「おいしかった」と言えます。私も娘も満足しました。

今日は以上のメニューでしたが、旬のものを使うので、季節によって違うものになるそうです。
ぜひ、また行ってみたいです\(^o^)/

銀閣寺
せっかく近くまで来たのだから、と、
銀閣寺に行ってみました。
銀閣
もうずいぶん行ったことがなかったのですが、
ここは「わび、さび」の文化ですね。
竹林
銀閣寺の庭園がこれほど広いとは思いませんでした。
庭園の池で鯉が泳いでいるのを娘が見つけて
「鯉が泳いでる」と言ったので、
私が「ああ、さっき食べたね」と言ったら、
爆笑されてしまいました。
いつもこの調子の母親です(笑)
庭園から竹林を上がって、
この位置だと銀閣はこんなに遠くに見えます。
このあたりで、突然、空から
こぼれるようにアラレが降ってきました。
ちょっと風情が出てきて、
さっきの鯉の話は帳消しになったかも(^_^;)
   
哲学の道
少しだけ歩いてみました。
前に来た時は桜の季節だったので、
たくさんの人で賑わっていましたが、
今回はさすがに閑散としていました。
こんなに寂しい哲学の道は初めてです。
でも、途中で中学生の修学旅行生に
「銀閣寺はどこですか?」と聞かれて答えたら、
反対に歩いていたようで、あわてていました。
可愛いかったです(*^_^*)

人力車のお兄さんたちもヒマそうで、最初に「観光?」と聞かれて
「ううん、ご飯食べに来た」と答えたので、乗らないのはわかっているだろうに
何度も声を掛けられました。娘と一緒だったから?
3回目くらいには「そろそろ乗る気になった?」ですって(笑)

抹茶と和菓子
銀閣寺近くの喫茶店で休憩してから帰りました。

※追記 なかひがしは、2010年9月にも行きました。

inserted by FC2 system